Jul 08, 2010
最近読んだ本:りゅうたま・新版暗号技術入門・乙嫁語り 2巻

以前ソードワールド2.0のルールブックを購入してから一年半振りに TRPG のルールブックを買いました。最初は表紙絵のほのぼの感に惹かれたのですけども、色々と調べるうちに SNE系や FEAR系といった最近主流のものとは随分違うアプローチでデザインされているようで、ずっと遊んでみたかったのをやっとこさ購入。GM が『竜人』というキャラクターとして世界に(ゲームの進行に)干渉するという竜人ルールがちょっと変わっています。GM の『神の手』がルールとして明文化されてる TRPG は始めて見ました。GM未経験だったり GM に不慣れだったりするひとには、GM としてどう動くのかの指針になるのかもしれませんね。プレイヤーとネタを出し合いながら街や世界を作っていく、街づくりルールや世界づくりルールが愉しそう。ネコゴブリンもかわゆいです。残念な部分は、ルールブックの章立ての構成がいけないのか一回通して読むだけではルールの全貌を把握するのが困難なところ。シンプルなルールなので繰り返し読むのもそれほど手間ではありませんが、初心者さんがパッと読んで理解するにはキビシイ感じがします。

デジモンテイマーズとクリプトノミコンに影響されて、パソコンのパの字も知らないぽちが Windows をすっとばしてイキナリ Linux を勉強し始めたのは以前にもどこかで書いたかもしれませんけども、その二つの契機のうちの一つクリプトノミコンは、二つの時代に跨がる新旧の暗号技術やコンピュータが主題になった冒険(?)小説でした。この本はその暗号技術に関しての分かり易い入門書です。現代の暗号技術に関しては大雑把には理解していたのですけども、実際の計算の過程も含めて、その仕組みをこれほど分かり易く書いてある本は稀なのではないでしょうか? GnuPG を使って暗号化したり署名したりする - ぽち*ぷ〜ちのように、メールの暗号化やメールへの電子署名に GnuPG を使っているぽちとしては PGP の動作について解説している部分が一番興味深かったです。

絵もお話も、安心の森薫クオリティ。
荒事もあったりする第二巻ですが、その荒事を通してアミルさんとカルルクくんが次第に想いを深め合って来る様子がしみじみとしててイイ感じ。今回新登場のパリヤちゃんも、ひとに対して不器用な感じが好印象です。
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