アニメ『蒼き鋼のアルペジオ』の第一話に登場する SSTO打上げ施設、佐賀宇宙センターの所在地を、第一話の劇中で確認出来る描写と Flood Maps に基づいて推定してみました。
アルペジオの第一話を初めて観た時、佐賀に SSTO打上げ施設があって驚いたんですけども、まず思ったのが、アルペジオの世界での海面上昇後は佐賀県の大部分を占める佐賀平野が水没するだろうから、それなりの陸地面積を残せる場所ってし北西部分しか無いんじゃ?という事でした。物資搬入面から、水没していない高速道路の一部が近くにあるという条件からも、比較的高さがある多久・武雄・嬉野・鹿島のラインを候補に選んで Flood Maps で当たりをつけてみると……。
上段は中央左から "SAGA Space Center"、「ナガラ」を迎撃する「あまつかぜ」と「たちかぜ」、SSTO の打上げを阻止しようと侵入する「ナガラ」がモニタ上に表示されている様子ですけども、下段の通り、13m の海面上昇を被った武雄付近の Flood Maps にドンピシャリで嵌りました。
サブタイトル直後の SSTO打上げシーンの「あまつかぜ」、「たちかぜ」、「ナガラ」の沈没地点からも、佐賀宇宙センターの所在地は、佐賀県武雄市の柏岳山麓でほぼ間違い無いんじゃないでしょうか?そういえば武雄には佐賀県立宇宙科学館もありますし、それも元ネタの一つなのかもしれません。
また、発令所のモニタ上の地図に「ナガラ」の進路が薄っすらと赤で記入されている部分から、「ナガラ」は、鹿島沖から、半島になってしまった飯盛山の東岸沖を北西に北上し、浦田自然公園南の JR九州佐世保線付近で西へ回頭、湾入口の隘路になっている武雄北方IC付近へと向かったと思われます。
以上の事から少なくともアニメでの劇中描写に限れば、2014/03/30現在ウィキペディアの蒼き鋼のアルペジオの項目で、佐賀宇宙センターが佐賀県鹿島市にあるかのような記述になっているのは誤りです。